Permabond Engineering Adhesives について

[2020/07/08] 更新

パーマボンド - 接着剤メーカー


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パーマボンドの産業用接着剤の開発・製造の歴史は50年にも及び、3大陸にまたがって
います。現在、Permabond Engineering Adhesives Ltd (ヨーロッパ&アジア) と 
Permabond LLC (アメリカ) は、アメリカ、アジア、ヨーロッパにオフィスと施設を持ち、
ヨーロッパにはISO9001認証を取得したハイテク生産工場を有し、世界中のエンジニアに
技術的なソリューションを提供しています。

歴史 - 1960年代

パーマボンドの誕生は1960年代初頭のイギリスで始まりました。何年もの間、メーカーは機械的なナットやボルトによる固定手段に頼らざるを得ませんでした。装置の振動による故障率が高いため、装置や完成品の留め具を固定するためには、より信頼性の高い方法が必要でした。

ボーデン・ケミカルズ(英国)の化学者たちは、この機会を捉え、酸素がない状態で金属表面の間に使用すると固体プラスチックに硬化する特殊な嫌気性接着剤シール剤を開発しました。予測通り、これらの接着剤は製造部門で好評を博し、事業は急速に拡大しました。

アヴデル社は、この成長市場に注目し、すぐにボーデンケミカルからこの事業を買収する動きにでました。事業が成長を続けたので、彼らはイーストリーのウッドサイドロードにあるより大きな施設に移転しました。このことは、産業界のエンジニアリングニーズを満たすことができる接着剤とシーラントの市場の価値が、この早い時期にも明らかになっていたことを意味します。アヴデルは研究開発に多額の投資を行い、ネジ付きパイプや継手のシール、ベアリングや圧入部品の嵌め込み、インプレイスガスケットの形成などを目的とした嫌気性製品を数多く開発しました。

一方、米国フロリダ州では、宝飾品の流通業を営む3人の男性が、シアノアクリレート接着剤の存在と、それが真珠を宝飾品に接着できる能力を有していることを "偶然" 発見しました。彼らはパールケミカルという会社を設立し、真珠接着用にシアノアクリレート接着剤を販売していました。3人のオーナーの一人が、農機具をクレーンから吊るすというアイデアを思いつき、シアノアクリレートを一滴垂らしただけで、農機具を吊るしてみました。この写真は、初期のシアノアクリレートのパッケージのいくつかに使用されました。


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1970 - 1980年代

ナショナルスターチ&ケミカルl社は、ロックタイト社に対抗するために接着剤市場への参入を検討していました。そこで、パールケミカルl社のシアノアクリレート事業と嫌気性接着剤の事業を行っているアヴデル社を買収する機会を得ました。

1976年にニュージャージー州エングルウッドに包装工場が設立され、1977年には生産をフロリダからブリッジウォーター(ニュージャージー州)に移しました。これには、嫌気性接着剤とシアノアクリレート接着剤の両方を製造するための新しい設備への大規模な投資が含まれていました。

1978年には、嫌気性接着剤とシアノアクリレート接着剤の米国と英国での事業を統合した「パーマボンド」という名称が採用されました。米国イーストマン社からシアノアクリレート技術を購入したことで、パーマボンドは宝飾品や機械メンテナンス業界、自動車、電気、医療、航空宇宙市場への進出を果たしました。パーマボンド開発部門の化学者は、超高速、金属結合性、低臭気のグレードを持つシアノアクリレート技術を作り上げ、画期的な製品を急速に開発していました。この時代には、初ての強化シアノアクリレートである Permabond 737 が発売されました。もう一つの重要な製品革新は、ガス漏れのあるガス管のシールに使用された嫌気性シール剤である Gaseal® でした。1979年にはエポキシ、1980年代初頭には2液型アクリル系接着剤、1994年には紫外線硬化型接着剤が登場しました。1996年には、化学大手のICIがナショナルスターチ&ケミカル社とその事業(パーマボンドを含む)を買収しました。大手企業にありがちなことですが、経営陣の交代により、パーマボンドのブランド名といくつかの製品技術を他の化学会社とともに売却することになりました。

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2000年代

2003年、パーマボンド社は1970年代初頭から構造用接着剤技術に携わってきたグロッシ家によって買収されました。この買収により、投資、技術、製造能力の面でパーマボンドに新たな価値が加わり、新しい経営陣が新たな熱意を注ぎ込みました。技術革新への情熱的な取り組みにより、18ヶ月間に30以上の新製品がパーマボンドの製品群に加わりました。

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2010年代


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グロッシ家の技術への継続的な投資は、驚異的な製品ラインの成長を後押し
しています。プラスチック、合金、革新的な複合 材料などの技術の進歩により、
新素材が進化を遂げ、それを利用して小型化、軽量化した機器をを設計する際
に、新たな接着剤や接着技術が要求されています。パーマボンドは、設計、プロセス、
製造技術者の力を借りて、接着剤の化学的特性から、それが提供する新しいソリュ
ーションを見つけだして、開発を続けています

パーマボンドのこれから

イギリスで生まれ、アメリカで育ち、ヨーロッパで成長を続けるパーマボンドは、世界各地に展開している代理店との強力なネットワークを通じてサービスを拡大し、世界レベルの専門的な技術的知見と優れたサービスをお客様に提供し続けるため、グローバルな取り組みに重点を置いています。ファインセンシングは日本における重要パートナーです。

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